「プラのきもちゲーム&レジンアクセサリー作り!」を開催しました

「プラのきもちゲーム」&レジンアクセサリー作りを開催しました

今年も残りわずかとなった2025年12月14日(日)さいたま市見沼環境センターにて第4回 親子で楽しく学べる環境学習体験ワークショップを開催しました。今回のワークショップでは、親子29組74名の参加者が、「プラのきもちゲーム(提供:総合地球環境学研究所)」とプラスチックごみを用いたレジン(プラスチック樹脂)アクセサリー作りを通じて、プラスチックが様々なものに変身できることを体感しました。

●便利で面白いプラスチック、残念なプラスチック

はじめに「海のプラスチック問題と私たちにできること」について、大阪大学 宇山浩先生からお話がありました。スクリーンに映されたのは、美しい沖縄・石垣島の海とその海岸にある多くのごみ。

大阪大学宇山先生

「海は“世界共通のごみ箱”と言われ、このように周辺の国からもたどり着いてくる。ごみの多くはプラスチックです。このプラスチックが小さな“マイクロプラスチック”になり、それを魚が誤って食べると、体が小さいので死んじゃうことがあるんですね。人間が作ったもので動物が死ぬっていうのは良くないと思いますので、もっとプラスチックごみを身近な問題として考えて欲しいなと思います」

人間にとって軽くて丈夫、水にも強い本当に便利なプラスチック。あまりにも身近で、当たり前になりすぎているプラスチックについて、これを機に考えて欲しいと参加者の方々に伝えます。

「私の子どもの頃は、あまりプラスチックがありませんでした。この5、60年で急に増えてしまって、“ちゃんとリサイクルしましょう”“分別して捨てましょう”とか、使った後のことについて考えることを後回しにしてしまった。今日はプラスチック問題も、色々なものに変化して面白いプラスチックの性質についても知って欲しいです」。

●ペットボトルの人生を体験、プラのきもちゲーム

「ちゃんと分別して捨ててくれたら、ペットボトルもすごく嬉しいんじゃないかなって思ったのが、このゲームを作ることになったきっかけです」。

こうお話されたのは、「プラのきもちゲーム」の開発に携わられた一人である立命館大学の安藤悠太先生。

ゲームについて説明する、立命館大学安藤先生

「食事をする時に“いただきます”と言って、農家の方や食べることになる命に感謝しますね。プラスチックに対しても同じなんじゃないかと思います。そうすれば、海に行ってしまうプラスチックごみを減らせる。さらにリサイクルされ別の製品になれるのがプラスチックの優秀なところです。このゲームではプラスチックの気持ちになって、プラスチックの人生を体験していただきます」。

「プラのきもちゲーム」は、ペットボトルの一生を体験するすごろく。それぞれプラスチックのコマを使って、マスを進みながら、ペットボトルから様々な製品に変身します。すぐにゴールすることよりも、ぐるぐると回って長く生涯をすごすことの方が、環境にやさしい一生かもしれない新感覚のゲームです。

子どもたちはそれぞれのペットボトルのコマを、サイコロを転がし進めていきます。ゲームが進むにつれて子どもたちは自分のコマであるペットボトルにすっかりなりきり、止まったマスに書かれた内容に、時に「えー!」といった感嘆の声も。グループみんなでクイズの回答に頭を悩ませたり、ゲームの中で自分の考えを共有したり話し合ったりと終始賑やかでした。

子どもたちからは、「プラスチックにいろいろな種類があることを初めて知りました」「特に消しゴムがプラスチックだとは思わなくてびっくりした」「プラスチックが生まれ変わるのがびっくりした」といった感想が聞かれ、ゲームを通じて使い終わったプラスチックが単にごみになってしまうのではなく、次の人生があるということ、そのために自分たちが出来ることを学べました。

●カラフルなプラスチックごみで、レジンアクセサリー作り

プラスチックの楽しさを知って欲しいというのが、レジンアクセサリー作り。このグループの子どもたちは、はやる気持ちを押さえながら作り方の説明を聞いています。テーブルの上には、カラフルで様々な素材が用意されていますが、これらすべてプラスチックごみ。

「ごみになるはずだった素材を上手に使って、オリジナルのレジンアクセサリーを作ってくださいね」

アクセサリー作りがスタートすると、子どもたちの眼差しは真剣そのもの。どの型を使おうか、どの素材を使って、どうレイアウトしようか。レジンには何色をつけようか。いつの間にか保護者の方々もお子さんのサポートよりも自分の制作に集中していて、賑やかなゲームのグループと対照的にとても静かです。

「ごみで飾り付けしたら、売り場で売っているようなキーホルダーが出来てびっくり」「ワクワクした!」「レジンは初めてでしたが、親子ともども楽しかったです」。

完成した思い思いのアクセサリーを、嬉しそうにずっと眺めている子どもたち。今日の学びがつまった素敵なお土産ができたようです。

■ハンディー樹脂センサー体験

大阪大学/宇山先生・リコー様より2台ハンディー樹脂センサーをお持ちいただき、参加者の皆様に様々なプラスチック製品の素材調べを楽しく体験いただきました。身近なものがいろいろな種類のプラスチックからできていることを知って驚きの声が上がっていました。

宇山研究室オリジナル・プラスチッククイズにも各々作業の合間に挑戦しながら学びを深めました。
使い終わったプラスチックを自分たちがどう扱うかによって、他の生物の害にもなれば、新たなものに変わって、再度自分たちにとって役立つものになり、楽しませてくれるということを親子で学んだ2時間となりました。

みなさん、ご参加ありがとうございました!